【ソウル=加藤宏一】韓国保健福祉省は6日、感染が広がっている中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルスについて、サウジアラビアなど中東諸国で流行していた同ウイルスとほぼ一致したと明らかにした。感染の広がりが速いことから、遺伝子変異が起きたウイルスの可能性もあるとして、2番目に確認された感染者から検出したウイルスを基に欧米の医療機関と共同で検査を進めていた。
6日現在、確認された感染者は前日から9人増え、死者4人を含めた合計50人となった。一方で同省は5月にバーレーンから帰国後に韓国で初めて感染が確認された60代の男性患者が近く退院する見通しで、男性の妻で2番目に感染が発覚した女性患者は5日に退院したことを明らかにした。