【ソウル=小倉健太郎】韓国保健福祉省は8日、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルスに感染し、同国中部の大田市の病院で治療中だった80歳の男性が同日死亡したと発表した。韓国でのMERS感染による死者は6人目。同省によると、MERS感染者は新たに23人増え、死亡者を含め合計87人になった。
韓国内の新たな患者のうち17人はソウル市内にあるサムスンソウル病院で感染したとみられている。16歳の男子高校生もおり、未成年者で初めて感染が確認された。
韓国政府は7日、感染者が発生したり治療を受けたりした病院24カ所の名称を公表した。8日に追加された感染者の一部はこのリストにない病院で治療を受けており、関係病院は27カ所に増えた。最近、関係病院を訪れたことのある人は自主的に申告するよう政府は呼びかけている。
さらなる感染拡大を防ぐため、MERS発生病院の周辺を中心に全国1800以上の学校や幼稚園が7日までに休校、休園を決めている。