【NQNニューヨーク=大石祥代】17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比0.05ドル安の1バレル59.92ドルで取引を終えた。米エネルギー省が発表した週間の石油在庫統計で、原油から精製されるガソリンの在庫が前週から増えた。原油在庫は減ったが、発表資料は「原油在庫はなお少なくとも過去80年でみない水準(の高さ)にある」との見方を示した。需給の緩み解消には時間がかかるとみた売りが優勢になった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表後は下げ渋った。外国為替市場でドルが対ユーロで売られ、ドル建て取引の原油の割安感から買いが入った。
ガソリンは反落。ヒーティングオイルは続伸した。
ニューヨーク金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比4.1ドル安の1トロイオンス1176.8ドルで終えた。積極的に取引を手掛ける雰囲気に欠けるなか、FOMC結果公表を前に利益確定目的の売りが優勢だった。FOMC公表後の時間外取引では政策金利の引き上げペースは緩やかになるとの見方が広がり、買い戻しが増えた。
銀は続落。プラチナは5日続落した。