29日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=123円台へ伸び悩んでいる。黒田東彦日銀総裁が2%の物価安定の目標の実現へ向け「断固たる姿勢を保つ」などと発言したことが明らかになり、日銀の追加金融緩和への期待などが円売り・ドル買いにつながったとみられる。黒田氏は28日のスイスでの国際決済銀行(BIS)年次総会のパネルディスカッションで発言した。
外国人投資家は決算期末が近づいている。29日の日経平均株価が大幅に下落しており、「日本株売りに伴い、本国送金用に円をドルに替える動きが強まっている」(外国銀行)との指摘もあった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕