総務省が1日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(2015年1月1日時点)によると福岡県の日本人人口が44年ぶりに減少に転じた。北九州市で大幅減少し、福岡市と周辺地域での増加分で補えなかった。福岡以外の九州6県では減少が加速し、沖縄県も増加が鈍っている。
福岡県の日本人人口は506万3272人と1年前から269人(0.01%)減った。北九州市の日本人は5005人減と市区町村別の減少数で全国1位だった。「就職のため福岡市や関東、関西に流出する」(北九州市地方創生推進室)例が目立つ。
一方、福岡市が1万788人増、同県新宮町が1369人増と、市区別・町村別それぞれの増加数で全国1位。外国人の人口増もあり、県の総人口は0.03%増の512万197人だった。ただ1年前の0.09%増からは減速した。
九州他県では日本人人口の減少が加速。最も大幅に減った長崎県は1万1717人(0.83%)減だった。沖縄県は4651人(0.32%)増えたが、増加率は0.1ポイント縮小した。