【アテネ=白石透冴】財政難に苦しむギリシャのバルファキス財務相が6日、自身のブログで辞意を表明した。財務支援を巡って交渉する欧州連合(EU)側に「辞任を望む人たちがいるため」としている。
ブログによると、バルファキス氏は同日付で辞任する。「チプラス首相も私の辞任で、EU側と合意しやすくなると考えた」「EU側が私に抱く憎しみを、誇りを持って受け止める」などと記した。同氏はこれまで、EU各国の財務相などと直接交渉してきた。
ギリシャでは5日、EU側が提示した財政再建策の是非を問う国民投票が開かれ「反対」が約6割を占めた。チプラス氏はただちにEU側と再交渉に入る考えだ。