【NQNニューヨーク=川内資子】6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末の3日に比べて25銭円高・ドル安の1ドル=122円50~60銭で取引を終えた。ギリシャの債務問題を巡る先行き不透明感から、投資家が運用リスクを避けて低金利通貨である円を買う動きが優勢となった。
ギリシャで5日に投開票した財政緊縮の賛否を巡る国民投票で、反対票が大半を占めた。欧州連合(EU)などによるギリシャ支援を巡る交渉が難航するとの警戒感が強まった。投資家がリスク回避目的で円を買う動きが優勢だったアジア、欧州市場の流れを引き継いだ。
ただ、ニューヨーク市場では持ち高調整目的の円売りも出て、円は対ドルで下落に転じる場面もあった。ギリシャの国民投票の結果を受けて7日に開くユーロ圏の首脳会議の行方などを見極めたいとする市場参加者も多いという。
円の高値は122円33銭、安値は122円90銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前週末比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=135円50~60銭で取引を終えた。ギリシャ問題を巡る不透明感から円買い・ユーロ売りが優勢となった。
ユーロはドルに対して3営業日ぶりに反落し、前週末比0.0055ドル安い1ユーロ=1.1050~60ドルで終えた。ギリシャ問題への警戒感からユーロが売られた。
ユーロの安値は1.1002ドル、高値は1.1091ドルだった。