世界の鉄道会社などで構成する国際鉄道連合(UIC)は7日、第9回となる世界高速鉄道会議を都内で開催した。オープニングセレモニーで登場した安倍晋三首相は「新幹線は環境との両立を図りながら日本の成長を支えてきた」と指摘、「日本の新幹線の技術を海外に展開することで世界に貢献したい」とあいさつした。
会議は7~10日にかけて開催する。初日となる7日は、ロシアやイタリアの鉄道会社の社長が記者会見した。ロシア鉄道のウラジミール・ヤクーニン社長は「安倍首相と短い時間だが会談した」と明かし、「まだ計画前の段階だが、ロシアと日本が鉄道でつながれば良い」と話した。
ロシアと日本の鉄道の可能性について、東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)の冨田哲郎社長は「観光やビジネスなど交流が活発になる。官民一体となって考えていく将来の課題だ」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕