日本マクドナルドホールディングスは９日、８月の既存店売上高が前年同月比2.8％増えたと発表した。前年同月比での増収は昨年１月以来19カ月ぶり。使用期限切れ鶏肉問題の影響で大きく落ち込んだ昨年８月からの反動に加え、単価が高めの「アボカドバーガー」シリーズ拡充で客単価が6.3％上昇した。人気キャラクター「妖怪ウォッチ」のキャラクターを採用した「ポテトケース」の売り上げも好調だった。

「５月にサラダやポテトなどのサイドメニューやドリンクの選択肢を広げたことで、単価の高いセットメニューの注文も増えた」（同社）という。ただ異物混入問題を受けて食の安全・安心に不安を持つ消費者も多い。客数は3.3％減と下落率が７月（9.3％減）から縮小したものの、28カ月連続で前年を下回っている。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕