名古屋市議会の経済水道委員会は29日、名古屋城の天守閣の木造復元に向けた調査費3500万円を盛り込んだ補正予算の歳出案を賛成多数で可決した。補正予算案は30日に開く本会議で可決、成立する見通し。市は11月にも建設会社などから技術提案を募り、年度内に優秀提案を選ぶ。来年4月以降、工期や事業費などを示した上で、市民を対象にした大規模なアンケートをする。
名古屋城の木造復元は河村たかし市長の目玉施策の一つ。市長は2020年の東京五輪までの早期完成を目指す。
同日の委員会は「国や県の支出金、寄付金、地方債、市税などの割合を含めた財源の枠組みを明確にして、速やかに市民アンケートを実施し議会に報告すること」との付帯決議も賛成多数で可決した。