福岡県太宰府市議選(定数18)が26日、告示された。10月の市議会で芦刈茂市長への不信任決議が全会一致で可決され、市長が議会を解散した。前職17人、元職3人、新顔1人の計21人が立候補したが、市長支持の姿勢を明確にする候補者はおらず、改選後の議会で再び不信任決議が可決され、市長が失職する公算が大きい。
福岡・太宰府市長を不信任 市議会、全会一致で可決
芦刈市長は2015年の市長選で、自民と公明が推す現職(当時)の3選を僅差(きんさ)で阻み、初当選した。当初は支える議員もいたが、公約の柱だった市長給料の減額で一方的に減額幅を縮めるなど政治姿勢が一貫せず、離反を招いた。もう一つの柱だった中学校の完全給食も、いったん実施を表明しながら財政的な理由から撤回。見通しの甘さを追及された。今年8月には、議会側にとって執行部との「パイプ役」だった副市長を解職し、対立が決定的になった。(渡辺松雄)