政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)を巡る政治資金規正法違反事件で、高橋英登・日歯連会長が21日、東京都内で記者会見し「国民の皆様の歯科に対する信頼を失墜させ、心よりおわびする」と謝罪した。来年の参院選で組織内候補を擁立する予定だったが、「従来のように選挙をするのは難しい」と自粛する考えを示した。
東京地検は20日、政治資金規正法違反罪で高木幹正前会長(70)ら元幹部3人を起訴し、両罰規定に基づき団体としての日歯連も起訴した。
高橋会長は、迂回寄付とされた資金移動の違法性の認識については「団体としても裁判を控えている」としてコメントを避けた。事件の原因については「会計責任者が一人で担当する、会計の一極集中が招いた」と指摘。会計実務は、役員ら6人による会計協議会で担当するよう変更したことも明らかにした。