【ワシントン=長沼亜紀】米民間雇用サービス会社ADPが4日発表した10月の全米雇用リポートによると、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月から18万2000人増えた。増え幅は市場予測(18万人程度)をやや上回った。
企業規模別にみると、中小企業の雇用者数が前月より大きく増えた一方で、大企業は減った。ADPは「引き続き原油安やドル高などの悪影響を大企業は受けているが、中小企業はこうした動向から恩恵を受けることも可能だ」と分析した。
米労働省が6日に発表する10月の雇用統計について、市場は非農業部門の雇用増加数が18万1000人程度になると予想している。