【パリ=竹内康雄】第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)の閣僚級準備会合が8日、パリで開幕した。仏政府によると、日米欧や中国など約60カ国の閣僚らが参加した。これまでの交渉でまとまっていない分野で、政治レベルで妥協点を探るのが狙い。会期は10日まで。
10月までの事務レベルの交渉では「途上国への資金支援」「(新しい温暖化対策の枠組みの)法的位置づけ」などで先進国と途上国が対立していた。準備会合で交渉妥結への糸口を見つけ、COP21で合意したい考え。
2020年以降の地球温暖化対策(ポスト京都議定書)の合意期限であるCOP21は11月30日~12月11日にパリで開かれる。COP21議長を務めるファビウス仏外相は開幕のあいさつで「野心的な合意に向けて、一致点を見いださなければならない」と訴えた。日本からは平口洋環境副大臣が出席した。