【NQNニューヨーク=横内理恵】9日の米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前週末比179ドル85セント(1.0%)安の1万7730ドル48セントで終えた。ダウ平均の下落幅は9月28日以来およそ1カ月ぶりの大きさだった。昼すぎには242ドル強下げる場面もあった。ニューヨーク原油先物相場が下げ、石油株や素材株への売りが目立った。
年内の利上げ観測を背景に米金利が上昇し、対主要通貨でドルが強含んでいる。金利上昇やドル高が業績を圧迫するとの見方から、耐久消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXや資本財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX関連や一部のIT(情報技術)といった景気敏感銘柄も売られた。
ダウ平均が大きな節目の1万8000ドルに近づくなか、高値警戒感も意識されている。この日は利益確定や持ち高調整目的の売りも目立った。
ハイテク株比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数も反落し、同51.818ポイント(1.0%)安の5095.302で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「エネルギー」「一般消費財・サービス」など9業種が下げた。一方、「公益事業」は上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億7000万株(速報)。ナスダック市場は約18億株(同)だった。
決算で特別項目を除く1株利益が市場予想に届かなかったレンタカーのハーツ・グローバル・ホールディングスが大幅安。売上高が市場予想に届かなかった衛星テレビのディッシュ・ネットワークも下げた。業績見通しが物足りないと受け止められた旅行予約サイトのプライスライン・グループにも売りが膨らんだ。ダウ平均では建機のキャタピラーやIBM、エクソンモービルなどへの売りが目立った。
買収提案を受けているなどと伝わった石油開発のアパッチが大幅高。ダウ平均では、新しい最高経営責任者(CEO)の正式就任を発表した化学のデュポンが高い。映画・娯楽のウォルト・ディズニーも上げた。