大阪府知事・市長のダブル選が22日、投開票される。選挙戦最終日となった21日、各候補者は「最後のお願い」に声をからして選挙戦を締めくくった。
大阪維新の会公認の両候補は午後7時ごろから順次、大阪・なんばのターミナル駅前に到着。市長候補の吉村洋文前衆院議員(40)は市長報酬の削減などの公約を紹介して「自分たちに厳しい政治でお金を生みだし、医療や福祉、教育に回す」とした。知事候補の松井一郎知事(51、大阪維新幹事長)は教育施策や観光などの実績を強調し、「維新は口は悪いが約束は守る」と力を込めた。
大阪維新代表の橋下徹大阪市長も「大阪都構想の議論を続けさせてもらって、世界がうらやむ大阪を皆さんの力で作ろう」と訴えた。
自民党推薦の両候補は午後7時半、JR大阪駅前で最後の演説。市長候補の柳本顕前市議(41)は「中小企業の成長率ナンバーワンを目指す」とし、「対立であおってきた政治はもういらない。創造的改革を実行する」と拳を突き上げた。
知事候補の栗原貴子前府議(53)は「大阪の経済を立て直す」と強調。「二度と中身のない制度論には振り回されない」と都構想を攻撃した。
市長候補の元大阪市北区長、中川暢三氏(59)や元会社員、高尾英尚氏(33)、知事候補の元高校教諭、美馬幸則氏(65)も街頭などで有権者に自らの主張を訴えた。