27日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は8日営業日ぶりに小反落した。前引けは前日比2円15銭(0.08%)安の2668円19銭だった。大台の2万円手前で弱含んだ日経平均株価の影響も受け、運用リスクを避ける動きが出た。ただ、足元で新興市場は堅調な相場が続き、個人投資家の懐具合はやや温まってきている。好材料が出た中小型株を物色する動きは根強く、下げ幅は小幅にとどまった。
立花証券の鎌田重俊企業調査部長は「個人の資金面に余裕が出てきており、下がった局面で押し目買いに入る動きがみられる」と指摘。午後の取引は休暇を取る海外勢が多いなか、日経平均株価の動向を見極めながらの展開になると予想していた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で322億円、売買高は1億2650万株。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反落した。倉元やカルナバイオが下落した一方、スマホゲームを海外配信すると発表したイマジニアが反発。FVCや平田機工も上昇した。
東証マザーズ指数も8営業日ぶりに小反落した。前引けは前日比1.46ポイント(0.17%)安い868.60だった。利益確定売りに押されロゼッタが続落したほか、ジグソーが下げた。一方、そーせいやミクシィが上げた。
きょう東証マザーズに新規上場したネオジャパンは買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公開価格を70%上回る4930円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕