21日早朝の東京外国為替市場で円相場は続伸して始まった。8時30分時点では1ドル=121円21~25銭と、前週末17時時点に比べ58銭の円高・ドル安水準で推移している。日銀は前週末18日の金融政策決定会合で量的・質的金融緩和の補完策の導入を決めた。発表直後にいったん円売り・ドル買いに振れた後、「追加緩和ではない」との見方が広がるにつれ、円は急速に買い戻された。18日の米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅安に下落したことも、投資家心理の悪化につながり、低リスク通貨とされる円の買い・ドルの売りを誘った。ただ121円台前半では戻り待ちの円売り・ドル買いも出ており、円の上値は重くなっているようだ。
円はユーロに対して続伸して始まった。8時30分時点では1ユーロ=131円82~85銭と、52銭の円高・ユーロ安水準で推移している。前週末に日銀が金融緩和の補完措置を決めた後、対ユーロでも円高が進んだ。
ユーロの対ドル相場は小幅に続伸して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0872~75ドルと、同0.0006ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。対円でのドル安が対ユーロにも波及した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕