デンソーは25日、2016年1月に高度運転支援や自動運転の技術開発に特化した部署を新設すると発表した。これまで各部署にまたがっていたシステム開発や渉外機能を集約する。製品化を加速するほか、他の企業や大学などとインフラやセキュリティー分野で協力しやすくする。
「ADAS推進部」を1月1日付で発足する。130人規模で発足し、数年後に200人まで拡大する計画だ。デンソーは同月に東京支社を移転したうえで、自動運転の先進技術開発や産学官連携の拠点とする。東京拠点でIT(情報技術)や画像処理に精通した人材を確保し、自動運転の技術開発を進める。
またデンソーは1月に国内外の中堅幹部を対象にした共通の人事制度を導入すると発表した。世界に188社ある海外グループ会社の約2300人が対象。日本と海外で分かれている資格や昇格制度を統一し、海外グループ会社の人材登用をしやすくする。17年をメドに報酬制度も統一する。