ふくおかフィナンシャルグループは25日、傘下3行の全ATMを来年4月に英語・韓国語・中国語に対応させると発表した。日本語も含めた4カ国語対応は九州の銀行では初めてで、メガバンク以外では珍しいという。あわせて、海外で発行されたカードで日本円を引き出せるATMサービスも同年夏に始めると表明した。外国人利用者向けサービスを拡充する。
ATMは福岡・熊本・親和銀行の約2000台を一斉に4言語対応に切り替える。引き出し、預け入れ、残高照会、通帳記帳に対応する。振り込みは画面表示が何層にもわたるため、当面は多言語対応を見送る。これまでは画面の一部で英語が表示されるだけで、一部利用者から戸惑いの声が上がっていたという。
海外発行のクレジットカードやキャッシュカードでの引き出しやキャッシングは、VISA・マスター・中国銀聯・JCBの4ブランドに対応する。同サービスは西日本シティ銀行が台湾FISCを含めた4ブランドで来秋から導入すると発表しており、増える訪日客の需要に応えるサービスで競争が激化している。