【ロンドン=共同】組織的なドーピングで国際陸連から無期限の資格停止処分を科されたロシア陸連について、来年のリオデジャネイロ五輪までに復帰できないとの見方を欧州陸連のハンセン会長が示したと29日、英BBC放送(電子版)などが伝えた。
同会長は陸上専門誌に「彼らは文化的な変化が必要であり、過去にドーピングに関与した全ての人々を一掃しなければならない」と指摘。「ロシア陸連で有能な人も知っているが、新しい人が入って全てを変革する必要がある」と述べ、組織や人事の刷新に時間がかかるとの見通しを示した。
国際陸連は処分解除に関する厳格な条件を提示し、新設された調査チームが来年1月にロシアで調査する予定。組織再建に向けた取り組みをチェックし、3月27日の理事会で報告書を提出する。