【ワシントン=長沼亜紀】全米不動産協会(NAR)が30日発表した11月の仮契約住宅販売指数は106.9となり、前月の改定値から0.9%低下した。2カ月ぶりの低下で、市場予測(0.5%程度の上昇)を下回った。同指数は今年5月(112.3)をピークに、夏以降やや低下傾向となっている。
NARは「一部地域での価格高騰、景気減速の兆候、供給の減少が逆風になっている」と分析している。
同指数は契約書に署名した後に取引完了していない仮契約状態の中古住宅販売状況を示す。仮契約から通常1~2カ月以内で取引が完了するため、中古住宅販売の先行指標とされる。