大阪府門真市のマンションなどで切断された女性の遺体が見つかった事件で、森島輝実容疑者(29)=死体損壊などの疑いで逮捕=の自宅マンションの一室から、知人で行方不明のアルバイト、渡辺佐和子さん(25)の衣服や携帯電話が見つかっていないことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
渡辺さんは森島容疑者宅を訪問後に行方不明になり、この部屋にあった一部の遺体のDNA型が渡辺さんと一致。大阪府警は森島容疑者が、事件の痕跡を隠すために渡辺さんの所持品を処分した可能性があるとの見方を強めている。
捜査関係者によると、渡辺さんは昨年12月24日、森島容疑者宅に向かう姿が防犯カメラで確認された。この部屋を府警が捜索したところ、冷凍庫や浴室から切断された遺体を発見する一方、渡辺さんの所持品はキャッシュカードしか見つからず、衣服や携帯電話などは押収できなかった。
森島容疑者が同25日、渡辺さんのキャッシュカードを使って現金十数万円を引き出し、冷凍庫やのこぎりを購入していたことが既に判明している。渡辺さんの携帯電話の無料通信アプリLINE(ライン)には同日中に別の知人に向けた発信記録があったが、府警は渡辺さんの無事を装うため、携帯電話が操作されたとみている。