参院は8日午後の本会議で、北朝鮮による4回目の核実験に抗議する決議案を全会一致で採択した。「国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦で、唯一の被爆国のわが国として断じて容認できない暴挙だ。厳重に抗議し、断固非難する」と非難。政府に追加制裁の実施を求めた。安倍晋三首相は「わが国独自の措置を含め、毅然かつ断固として対応していく」と説明した。
決議は、北朝鮮に「全ての核を放棄し、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れ、朝鮮半島の非核化に取り組む」よう迫った。政府には「国連安保理非常任理事国として、安保理の議論を主導し、新たな制裁措置を含む安保理決議が具体化されるよう努力すべきだ」と要請した。衆院も8日夕の本会議で同様の決議を採択する。