参院本会議で自らに対する問責決議案が否決され、議場に向かって頭を下げる石井啓一国交相=2018年7月18日午前11時17分、恵原弘太郎撮影
カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案を担当する石井啓一国土交通相(公明党)の問責決議案は、18日の参院本会議で与党や日本維新の会などの反対多数で否決された。決議案は、与党が17日の参院内閣委員会でカジノ実施法案の採決を提案したことから、採決阻止のため国民民主党など野党が提出していた。
問責決議案は法案審議よりも優先されるため、17日の参院内閣委でのカジノ実施法案の採決は見送られた。与党は問責決議案否決を受け、参院内閣委で18日中に同法案を採決するよう改めて野党に提案する見通しだ。
これに対し、野党は18日午後、委員会の運営が強引だとして、参院内閣委の柘植芳文委員長(自民党)の解任決議案を提出した。与党は18日に参院本会議を開き、否決する方針だ。与党はカジノ実施法案の会期内成立を目指しており、22日の会期末を視野に与野党の攻防が激しさを増している。