安倍晋三首相は8日午後の衆院予算委員会で、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用のポートフォリオで株式の比率を高めた影響について「市場の影響等による一時的な損益の振れ幅が大きくなったのは確かだ」としながら、デフレから脱却すれば国内債券中心の運用では持続的な年金給付を確保するのが困難になることによる対応だと説明した。
あわせて、2004~13年度の10年間について株式比率を高めた新たなポートフォリオで運用したと試算すると、収益率は旧ポートフォリオよりも1.1%高くなるとも述べた。民主党の大串博志議員の質問に答弁した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕