25日早朝の東京外国為替市場で円相場は続落して始まった。8時30分時点では1ドル=118円68~71銭と、前週末17時時点に比べ61銭の円安・ドル高水準で推移している。前週の欧州中央銀行(ECB)でドラギ総裁が記者会見で追加緩和の検討を示唆した。市場の一部ではECBに続き、日銀も追加緩和に動くとの期待が出ており、円売り・ドル買いが優勢となっている。
前週末22日のニューヨーク市場で低リスク通貨の円の売り・ドルの買いが優勢だった流れを引き継いだ。緩和マネー流入への期待感から、投資家が運用リスクを取りやすくなり、ニューヨーク原油先物相場が上昇、ダウ工業株30種平均が大幅高となった。
円はユーロに対して続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=128円09~13銭と、21銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでの円安が対ユーロにも波及した。
ユーロの対ドル相場は続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0792~95ドルと、同0.0039ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。ECBによる3月会合での追加緩和観測が高まり、運用リスクを取りやすくなった投資家が低金利で「ファンディング通貨」とされるユーロに売りを出した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕