キヤノン(7751)は27日、都内で社長交代について記者会見を開いた。出席した新社長兼最高執行責任者(COO)の真栄田雅也専務は、専念していく課題として「強い商品と生産体制作りを継続的にやる。新規と継続(分野の)いずれも同じだと思う」と語った。今後の方針の詳細は「3月の株主総会で正式なものとなってからお答えする」とした。
現社長の御手洗冨士夫氏は代表権のある会長兼最高経営責任者(CEO)として経営に関わる。御手洗氏は後任人事について、経団連会長を退きキヤノンの仕事に戻ってから、成長の鈍化を感じて考えていたと説明。人選に際し「カメラ事業を再発展させた真栄田専務を考えていた。いつからかは難しいが、2年くらい前からだんだんそうだと思っていた」と話した。役割分担についてはCOOの真栄田氏が事業部門、CEOの自身は管理部門や人事などでそれぞれ会社全体をみていくとした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕