大手百貨店5社が1日発表した1月の売上高(既存店ベース、速報値)は5社中3社が減収だった。訪日客効果もあって高額商品の販売は好調だったが、コートなどの衣料品の販売が伸び悩んだ。旗艦店を建て替えたり、営業日数を短くしたりするなど各社の動きもマイナスに働いた。
三越伊勢丹は1.4%減、大丸松坂屋百貨店は3.4%減だった。月前半に気温の高い日が続き、コートやセーターなど防寒衣料の動きが鈍かった。三越伊勢丹は一部の店舗を除き、初売りを2日から3日に遅らせたことで営業日数が1日減少。大丸松坂屋は大丸心斎橋店(大阪市)の本館を1月から建て直している。阪急阪神百貨店も阪神梅田本店(同)を改装していた。
高島屋は0.5%増、そごう・西武は0.1%増だった。