東京ガスは1日、4月の電力小売り全面自由化に向けて電気料金の値下げを発表した。昨年12月に他社に先駆けて料金プランを公表していたが、競合他社が相次いで割安料金を打ち出したことから、サービスを始める前に早くも対抗値下げに踏み切った形。顧客獲得争いは4月に向けて一段と激化しそうだ。
「ずっとも電気1」などの料金プランを改定した。戸建て3人家族の平均的な電気使用量の場合、昨年12月公表のプランより3%以上安く、東京電力の既存料金よりも年間で約1万円安くなる。
また、公表済みプランでは月間電気使用量が300キロワット時以上であれば東電の既存料金より安くなるとしていたが、改定プランでは約200キロワット時以上で安くなり、2人家族など幅広い層でメリットが出やすいという。東電の4月からの新プラン「プレミアムプラン」と比べても4LDK戸建て4人家族の場合は6%程度安くなる。
独自ポイントも電気料金に連動して付与。料金1000円につき15ポイント(1ポイント=1円相当)たまり、NTTドコモなどの独自ポイントとも交換できる。
東ガスが電気料金プランを発表した後、電力大手をはじめ石油元売りや携帯電話会社など新規参入組各社が割安プランを発表した。顧客から価格やサービスに関する意見があったことや他社の動向などを見極めて改定を決めた。