三菱商事は1日、オーストラリアの首都キャンベラで計画されている都市交通システムの建設・運営事業で優先交渉権を獲得したと発表した。総事業費は600億円で、地元企業などと共同で受注を目指す。
キャンベラ北部と中心部を結ぶ全長12キロメートル、13駅の路面電車で、同区間でシステムの建設、運行、保守を手掛ける計画。20年間の契約で、豪パシフィック・パートナーシップ社、同ジョン・ホランド社、英アバディーン・インフラストラクチャ・インベストメント社で合弁会社を設立し、受注を目指す。
三菱商事はエジプトのカイロや印デリーなどで鉄道輸出、中東ではドバイメトロやドーハメトロといった鉄道システムの設計・調達・建設事業を手掛けている。鉄道会社の運営まで手掛けるのは今回が初めて。これまでのノウハウを生かし、今後も豪で計画されている鉄道建設プロジェクトに参画していく。