神奈川県警は8日、スマートフォンの画像や動画の共有アプリ「写真箱」で児童ポルノ画像を公開したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで、東京都大田区山王3、アプリ運営会社「AIRCAST」社長、大野光明容疑者(55)ら7人を逮捕した。
神奈川県警はアプリ管理者をほう助ではなく、同法違反容疑で立件したのは初めてとしている。法人としての同社も今後、書類送検する方針。
逮捕容疑は、画像を投稿したとして同容疑で書類送検された福島県二本松市の中学2年の男子生徒(14)らと共謀して昨年10月、児童ポルノなどの動画データ計21件を「写真箱」にアップロードし、不特定多数が閲覧できる状態にした疑い。
神奈川県警によると、大野容疑者は「合言葉というパスワードがあるので公然と陳列しているとは言えない」と否認している。
AIRCASTは別アプリ「写真袋」も運営。同種アプリが増えて売り上げが減り、「写真箱」を昨年開発した。投稿閲覧時に必要なパスワードを集約した掲示板を一時運営していたため、県警は大野容疑者らを公然陳列の容疑に問えると判断した。〔共同〕