7日午後7時10分ごろ、札幌市豊平区福住の住宅に住むアルバイトの女性(23)が「母が元夫に刺された」と近くに住む男性を通じて110番した。豊平署によると、1階の居間で倒れていた女性の母、大内真弓さん(52)が、刃物で胸など数カ所を刺されて8日午後、死亡した。女性も頭などを殴られ重傷。
北海道警は女性への殺人未遂の疑いで、現場から立ち去った女性の元夫で札幌市豊平区美園4条5、職業不詳、白川秀一容疑者(30)を指名手配した。
指名手配容疑は7日午後7時ごろ、女性の頭などを複数回殴り、重傷を負わせた疑い。身柄を確保でき次第、真弓さん殺害事件でも調べる。
道警によると、白川容疑者は長男(1)を連れて逃走。長男は美幌町で保護された。
女性は5日、白川容疑者から携帯電話に「覚えていろよ」との趣旨のメッセージを受け取り、7日に豊平署を訪れ相談した。「これ以上やるとストーカーになる」と豊平署が電話で注意すると、「分かりました」と応じたという。事件が起きたのはその数時間後で、道警は注意がきっかけになった可能性もあるとみている。〔共同〕