【NQNニューヨーク=岩切清司】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前週末比228ドル67セント(1.4%)高の1万6620ドル66セントとなり1月6日以来、約1カ月半ぶりの水準を回復した。原油先物相場や欧州・アジアの株式相場上昇を好感した。
米指標油種のWTI/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4EBE5E6E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物はこの日、一時は1バレル/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E1E4E3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX32ドル台に乗せた。最近になり底堅い展開が続き、先行き不安の根強かった投資家心理の改善につながった。
石油・天然ガス開発のチェサピーク・エナジーや鉱業大手のフリーポート・マクモランの株価が急伸した。
欧州やアジアの株式相場が高かったことで、米市場にも買い優勢の地合いが波及した。
米CNBCが機械・航空関連複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)と機械のハネウェル・インターナショナルによる合併協議を伝えた。UTC株に買いが集まるとダウ平均の上げ幅は一時、272ドルまで拡大した。
ハイテク株比率の高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は続伸。終値は同66.178ポイント(1.5%)高の4570.607ポイントとなった。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「エネルギー」や「素材」などの上げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億株(速報値)、ナスダック市場は約18億6000万株(同)だった。
金融大手ゴールドマン・サックスが高い。訴訟関連費用の想定上限を引き下げたことが判明したことを好感した。通信大手のAT&Tは反発した。ドローン(小型無人機)の実用化に向けた実験に入ると発表し、成長期待が高まった。
グーグルを傘下に抱えるアルファベットやマイクロソフト、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムも買われた。
米食品卸売最大手のシスコ・コーポレーションが安い。同業の買収を発表し財務負担を警戒した売りが出た。乳製品大手のディーン・フーズは好決算を発表したが材料出尽くしとして意識された。