29日の前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下げ幅を縮小し、前日比80円程度安い1万7050円前後で推移している。前日に3月期末の権利付き最終売買日を通過し、権利を確定した投資家からの売りが先行した。一方、「東証株価指数(TOPIX)先物に数百億円~1000億円規模の再投資がみられる」(大手証券のトレーダー)との声が聞かれ、相場を下支えしている。
配当権利落ち分(127円)を考慮すると、朝方から実質的には横ばい水準を維持していた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は安値圏でもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5341億円、売買高は5億4616万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1304、値上がりは529、変わらずは98だった。
コマツや日立建機、国際石開帝石が安い。一方、NTTデータやニトリHDが上昇した。不動産や小売り、食料株も買われている。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。ベネ・ワンやRVHが下げ、象印やアートSHDが上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕