初手を指す佐藤天彦八段(右)と、挑戦を受ける羽生善治名人=22日午前9時1分、長野県松本市、角野貴之撮影
羽生善治名人(45)に佐藤天彦八段(28)が挑戦する第74期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第2局が22日、長野県松本市のホテルブエナビスタで始まった。羽生名人は2連勝を、佐藤挑戦者は巻き返しを狙う。
名人戦をタイムラインで
午前9時、立会人の大内延介九段が「定刻となりましたので、始めてください」と告げた。佐藤挑戦者の初手は角の活用を図る▲7六歩。羽生名人の△8四歩に対し、佐藤挑戦者は▲6八銀を選択。相矢倉を目指した手だが、佐藤挑戦者が選ぶのは珍しい。羽生名人は、早くも考え込んでいる。
持ち時間は各9時間。夕方に封じ手を行い、23日朝に再開する。同日夜に終局する見込み。(村瀬信也)