熊本地震のために一部区間で運休が続く九州新幹線が27日夕にも、博多(福岡市)―鹿児島中央間の全線で運転を再開する見通しになった。当初の目標より1日前倒しとなる。JR九州が26日、明らかにした。
JR九州は残る運休区間の熊本―新水俣(熊本県)間で27日に試験走行を進める。安全が確認できれば夕方にも営業運転を再開する方針だ。
全線再開はもともとゴールデンウィーク(GW)前の28日を目標にしていた。最大の障壁だった熊本駅南での脱線車両の撤去が24日に終わるなど、復旧作業が順調に進んでいるという。ただ試験走行で不具合が起きるなどすれば、28日以降にずれ込む可能性もある。
九州新幹線は14日夜の地震でいったん全線で運転を止めた。その後、20日には新水俣―鹿児島中央間、23日には博多―熊本間で順次運転を再開している。