柏原羽曳野藤井寺消防組合(消防本部・大阪府藤井寺市)の消防長ら計7人が、熊本地震の被災地に組合の救助隊員らを派遣した16日に、三重県内でゴルフをしていたことがわかった。消防長への処分権限がある大阪府柏原市は「法令違反ではないが、市民感情を考えて厳正に対応したい」としている。
一連の地震は、16日未明に本震が発生。組合によると、午前1時50分ごろ「府の緊急消防援助隊としての出動があるかもしれない」と大阪市消防局から連絡があった。組合は河井賀文(よしふみ)消防長に電話したが、消防長は気づかずに早朝、ゴルフ場へ出発。間もなく着信に気づいて連絡したが、「出動するか分からない」との説明を受け、そのままゴルフ場に向かって午後2時ごろまでプレーした。一緒にプレーした8人中7人が、組合の消防職員だった。
組合の救助隊員ら計11人は午前8時半以降、被災地へ出発していた。河井消防長は「大変軽率だった」と反省しているという。