(29日、福岡1―0FC東京)
開幕8試合目にして福岡が初勝利。J1で5季ぶりの白星を挙げた。決勝点を挙げたのは、やはりFWウェリントン。後半16分、MF末吉からの右クロスを頭で合わせて、ネットを揺らした。「もう少し強くたたきつけたかったけど、コースは狙い通り」。終了間際にFC東京にPKを与えたが、相手のキックはバーに当たって逃げ切った。
勝ち点を積み上げていくための戦い方を見せたとも言える一戦だ。攻撃の精度は低く、前半はシュート1本だけ。それでもじれることなく、持ち味である我慢強く守るスタイルで、崩れなかったのが大きかった。MF城後も「前半をうまくしのげたのが良かった」と振り返った。
九州では地震で甚大な被害が出ている。井原監督は「勇気を与えられるようなそういうゲームが出来た」。巻き返しのきっかけとなる1勝となるか。(堤之剛)