客の手相をみる占師(左)=2018年5月11日午前11時45分、横浜市中区、飯塚直人撮影
横浜中華街(横浜市中区)で近年、「占」と書かれた看板やのぼりが目立っている。古くから占い店はあったが、閉店した中華料理店の跡地などに急増。テレビや雑誌でも「よく当たる」と採り上げられてにぎわっている。
メインの大通りの南側に並行して走る関帝廟(びょう)通りには、200メートルほどの間に7店の占い店が並ぶ。小さな机を隔て、女性客が占師に手のひらを見せていた。
東京都練馬区の会社員、佐藤仁美さん(23)は友人と中華料理を食べに訪れた。千円程度の占い店が並んでいるのを見て、「それぐらいなら、話題になるからいいかと思って」。約40分待って手相を見てもらい、「左と右の手相に差があり、二面性がある」などと言われたという。
横浜中華街はそもそも、パワースポットとして知られる。東西南北には、風水思想に基づいて門が立ち、守護神の像がそれぞれ装飾されている。門で囲まれた四方約500メートルの街を邪気から守っていると信じられている。横浜市の50代の主婦は手相と「算命学」で、今後の人生の過ごし方を占ってもらった。「趣味でも仕事でも、外に出た方がいい」と告げられたという。
横浜中華街発展会協同組合に加盟する占い店は、2007年は3店だった。今年4月現在では16店。加盟していない店も多い。
占い館「愛梨(あいりー)」は8年前に開店。今では中華街に5店を持つ。占師の在籍は100人近いという。カップルや女性同士など、平日の来客は本店だけで1日100組ほど、土日は200組を超えるという。
池田真佐子店長(66)は、イ…