「東京レインボープライド2016」のパレードに参加したクララ・ユンさん(中央右)。その左は日本の支援団体「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の小林りょう子さん=8日午後、東京都渋谷区、竹花徹朗撮影
性的少数者LGBTへの理解を求める「東京レインボープライド2016」が東京・代々木公園で行われた8日、LGBTの子供を持つ日米の親や家族もパレードに参加した。国を超えた連帯を示すことで、同じ状況で苦しむ人が安心して生きていける社会を作っていくことを願っている。
特集:LGBT
代々木公園を日本の支援団体「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の人たちと横に並びながら出発したクララ・ユンさん(48)は沿道で虹色の旗を持つ人たちを見つける度に「ありがとう」と手を振った。
韓国系米国人のユンさんは米国・ニューヨークにある支援団体「PFLAG NYC API Rainbow Parents」で、LGBTなどの子供を持つアジア系移民の親や家族のサポートをしている。
ユンさんの息子(20)は女性の体で生まれたが、15歳の時に男性として生きたいとカミングアウトした。当初は、息子の告白に困惑したが、時間をかけて受け入れたという。今では「あの子の親になれたことを誇りに思います」と胸を張る。