「がんばろう 九州」を合言葉に開かれた九州高校野球大会の開会式=10日午前、長崎市
第138回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が10日、長崎市で開幕した。雨のため開会式のみ長崎県営野球場であり、被災地の熊本県からは前回優勝の秀岳館(八代市)と九州学院(熊本市)が参加した。
大会は熊本地震で開幕が4月23日から延期になり、「がんばろう 九州」を合言葉に開かれる。雨のため初日の5試合は順延となり、日程も順次繰り下がって決勝は16日にある。
開会式で、海星(長崎)の小畑翔大主将は「いま私たちにできること。それはこの大会を精いっぱいやりきること」と選手宣誓。出場校の紹介では熊本2校の選手も立ち上がって一礼し、元気な姿を見せた。
ともに震災から2週間前後、活動休止の状態が続いた。優勝旗を返還した秀岳館の九鬼隆平主将は「野球ができることに感謝している」。九州学院の松野謙信主将も「やれることをしっかりやりたい」と話した。