神戸市北区で架設中の新名神高速道路の橋桁が落ちて作業員10人が死傷した事故で、西日本高速道路(NEXCO西日本)は、13日午後から橋桁を3分割して撤去する工事を始めると発表した。国道176号をふさいでいる部分の撤去を優先するが、通行再開には約2カ月かかる見通し。
工事中の新名神の橋桁落下、2人死亡8人重軽傷 神戸
事故は4月22日に発生。国道176号と有馬川をまたぐ橋桁(長さ約120メートル、重さ約1350トン)の西側が約15メートル下に落ち、橋桁を支えていたジャッキ4基のうち2基も崩落した。同社は、橋桁下部に仮受け設備を入れて固定した上で、ガス切断機で3分割。まず国道176号をふさいでいる西側部分を約2カ月かけて撤去し、国道を復旧。通行再開は7月中旬の見通しだ。川にかかる部分や東側はその後撤去する。
兵庫県警は業務上過失致死傷容疑で現場検証を続けてきた。今後、切断された橋桁の一部やジャッキなどを詳しく鑑定し、事故原因を探る方針。