架空の投資話で高齢者から現金をだましとったなどとして、プロ野球日本ハムの元投手、角田(つのだ)満(みつる)容疑者(49)=神奈川県茅ケ崎市=が大阪府警と兵庫県警に詐欺容疑などで逮捕されていたことが22日、捜査関係者への取材でわかった。角田容疑者は既に起訴され、現在大阪地裁で公判中。ほかに3人の男が同じ容疑で逮捕されている。
起訴状によると、角田被告は3人と共謀し、架空の金融取引業者「アジア総研」の社員を名乗り、「『足利ホールディングス(HD)』(宇都宮市)の株を買えばもうかる。自分が代理購入する」と大阪府箕面市の高齢女性に提示。実際は株を購入せずに、「株の利益を振り込むには税金が必要」などとして昨年5~6月、女性から2度にわたり、現金計約420万円を詐取したとされる。
同HDは2003年に経営破綻(はたん)し、一時国有化された足利銀行(同)を傘下に持ち、13年に東京証券取引所1部に再上場。検察側は角田被告が4人のリーダー役で、詐取した金の半分程度を得たと主張している。
球団によると、角田被告は1987年に日本ハムに入団。91年に1軍で1試合登板し、同年引退した。