離陸前にエンジン付近から炎を上げる大韓航空機=27日午後0時43分、羽田空港、読者提供
27日午後0時40分ごろ、東京・羽田空港のC滑走路で、離陸のため地上滑走中だったソウル・金浦行き大韓航空2708便(ボーイング777―300型機)の左エンジンから出火した。機体は停止し、乗客302人、乗員17人は全員、脱出用の滑り台(シューター)で避難した。警察庁によると、けが人の情報は入っていない。
離陸前に急停止、乗務員「ゴーアウト」 大韓航空機出火
国土交通省などによると、同機は定刻で午後0時20分出発。消防車が機体に消火剤を吹きかけ、脱出用のシューターが開き、逃げた乗客は滑走路脇の草地に避難した。警察庁によると、テロなどを示す状況はないという。C滑走路は閉鎖された。
脱出した乗客によると、離陸に向けて加速して離陸する直前に急ブレーキがかかった。英語で「ゴーアウト(外に出ろ)」との指示があったという。
国交省東京空港事務所によると、午後0時38分に同機から「第一エンジンから火災が発生した」という報告が入った。午前中に降雨があったが、離着陸に問題のある状況ではなかったという。
大韓航空日本地域本部の広報担当者は朝日新聞の電話取材に「今は何もわからない。確認中です」と繰り返した。