先発登板し、力投するエンゼルスの大谷=白井伸洋撮影
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が1日(日本時間2日)、アスレチックス戦に先発登板し、6回3失点で大リーグ初先発を白星で飾った。大谷は29日(同30日)の開幕戦に8番・指名打者として出場。開幕戦に野手で先発出場した選手が開幕から10試合以内に投手で先発登板するのは1919年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来という。米国でも本格的に投打「二刀流」が始まった。
大谷は一回、先頭打者のセミエンへ大リーグでの第1球に96マイル(約154キロ)の直球を投げ込んだ。追い込むとフォークで空振り三振を奪う。後続も捕邪飛、空振り三振に仕留めた。
二回は味方が2点を先取。先頭を空振り三振に切ってとった後、連打を浴びる。1死一、二塁から7番・チャプマンに左中間へ本塁打を浴びた。
三回は三ゴロ、遊ゴロ、空振り三振だった。
四回は二飛、四球、左飛の後、二回に本塁打を浴びたチャプマンをフォークで空振り三振に仕留めた。
五回、エンゼルスはトラウトの適時二塁打などで2点を挙げて逆転に成功。大谷は左飛、一ゴロ、空振り三振と三者凡退で相手の攻撃を終わらせた。
六回も遊ゴロ、左飛、遊飛の3人で仕留めた。
七回、エンゼルスは4安打を集めて3点を追加。大谷は勝ち投手の権利を持ったまま降板し、リリーフ陣が後続を抑えた。(オークランド=山下弘展)