笑点の新メンバーになった林家三平さん(前列中央)。その左は司会の春風亭昇太さん=東京都千代田区の日本テレビ
日本テレビ系の長寿演芸番組「笑点」で、先週まで司会だった桂歌丸さん(79)の後を継いだ春風亭昇太さん(56)が、6代目司会となって最初の番組が29日、放送された。昇太さんが回答者から抜けたことを受け、新メンバーに林家三平さん(45)が加わった。
「笑点」新メンバーは林家三平さん 「嫁も知りません」
三平さんは先代の故・林家三平さんの次男で、1989年に林家こん平さんに入門。2002年真打ちに昇進し、09年に二代目三平を襲名した。
午後5時半から生放送された番組で、昇太さんは「私が司会になることが決まったとたん、何かおごれと言い寄ってきたみなさんです」と回答者らを紹介して笑いを誘った。三平さんは「今日までしゃべっちゃダメだよとずっと言われて、我慢してきました。ですからうちの嫁も知りません」とあいさつした。
放送では今夏の「24時間テレビ」のチャリティーランナーが、笑点メンバーの林家たい平さん(51)に決まったことも発表された。VTRで、自らを世に出してくれた笑点を走りで盛り上げたい、50年間番組に尽くした歌丸さんに感謝の気持ちを伝えたい、闘病中の師匠・林家こん平さんにエールをおくりたいという、ランナーとなる三つの理由が明かされた。たい平さんは「僕では力不足ということは重々承知の上、でも一生懸命皆さんの思いをのせて走ることを決めました」と決意を示した。
番組放送後の記者会見で、昇太さんは自身の司会について、「もっとダメダメかと思ったら、やってみたらいけた。100点満点だったら160点くらいかな」と振り返った。番組で自身のシンボルカラーとなる丁子(ちょうじ)色の着物姿で三平さんは「ともかく手を挙げるのが精いっぱいだったが、かまずにいけたと思う。諸先輩方を見習って、一生懸命頑張ります」と話した。たい平さんは「大役には不安もありますが、完走を目指します」と語った。(佐藤剛志)