福岡県八女市で乗用車から男児2人の遺体が見つかった事件で、福岡県警は8日、母親の無職中下麻子容疑者(36)=山口県光市室積3丁目=を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「一緒に死のうと思った」という内容の供述をしているという。「2児の首を絞めた」とも話しているといい、殺人容疑でも調べる。
車内に男児2人の遺体、母親が無理心中図ったか 福岡
捜査1課によると、中下容疑者は8日午前6時半ごろ、八女市立花町谷川の路上で、長男で小学6年生の龍之介君(11)と次男の結弦(ゆづる)ちゃん(3)の遺体を車に乗せ、遺棄していた疑いがある。
この日未明に親族が山口県警に行方不明者として届け出て、連絡を受けた福岡県警が行方を捜査。届け出と一致する山口ナンバーの車を八女署員が見つけ、運転していた母親を停止させて職務質問し、後部座席の男児2人を見つけたという。2人の首には絞められた痕があり、現場で死亡が確認された。
現場は八女市役所立花支所の北東約800メートルの住宅が点在する地域。