昨年10月、青森市であった全国土地改良事業団体連合会の集会に出席した同連合会名誉会長の野中広務氏(左)と現会長の二階俊博・自民党総務会長(右)=青森市、石田耕一郎撮影
自民党の党紀委員会は13日、2011年に離党した野中広務元幹事長(90)の復党を決めた。山東昭子委員長は記者団に対し、野中氏が京都府土地改良事業団体連合会長であることを挙げて「(参院選で)ご協力いただかなければいけない」と語り、土地改良関連団体の支持に期待を示した。
谷垣禎一幹事長が13日、野中氏に復党手続きが完了したことを伝え、野中氏も応じる考えを示したという。
民主党政権が土地改良関連予算を大幅に削減したことを受け、全国土地改良事業団体連合会(全土連)の会長だった野中氏は11年4月、「国から補助金をもらっている団体の会長は政党色がない方がいい」として離党した。
野中氏の復党は、野中氏の後任として全土連会長に就いた二階俊博・党総務会長が5月31日の党役員連絡会で提案。記者会見で「参院選までに(復党手続きを)やるべきだというのが私の考えだ」と述べた。野中氏の地元の党京都府連も復党を求める上申手続きをした。
党は参院選比例区で、全土連の組織内候補で新顔の進藤金日子氏を公認している。(石田耕一郎)