昨年の全米オープンを制したジョーダン・スピース(米)
男子ゴルフの今季メジャー第2戦全米オープン選手権が16日(日本時間同日夜)、米ペンシルベニア州のオークモントCC(パー70)で開幕する。116回の歴史の中で、同コースでは9度目の開催。屈指の難度を誇る伝統の舞台で、今大会もロースコアの展開が予想される。
通算5オーバー。前回、オークモントCCで開かれた2007年大会を制したアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)の最終成績だ。ラフは深くて粘っこく、グリーンは傾斜ばかり。ティーも位置が変わり、パー3の最長は288ヤード(8番)、パー4は500ヤード(15番)、パー5は667ヤード(12番)だ。前年覇者のジョーダン・スピース(米)でさえ「(4日間の)72ホールで、アンダーパーの選手がいるとは思えない」とこぼす。
攻略のカギとして、世界ランク1位のジェーソン・デー(豪)は「フェアウェーとグリーンに乗せるために全力を尽くすこと」と話す。そのためにはパー4でも、第1打からアイアンを選択することもあるという。池田勇太は「入れちゃうと、(出すのに)どうしようもないバンカーがある」。宮里優作は「1日で疲れると思いますよ。頭使って、考えすぎて」と警戒する。
日本勢ではこのほか、メジャー大会初制覇を狙う松山英樹、48歳のベテラン谷口徹、谷原秀人の計5選手が出場する。難コースに対し、どれだけ我慢のゴルフを続けられるか注目だ。(井上翔太)